どこにも内定をもらえないまま大学を卒業してしまった、あるいはそもそも学生時代に就職活動自体していない、など様々な理由でフリーターになる人はたくさんいます。
しかし、一度フリーターになってしまうとなかなか正社員として採用されない、なんてことが近年社会問題化しています。
企業は様々な理由から既卒より新卒を採用したいと考えているからです。
しかし、実際にはフリーターから正社員になった人も多く、中にはフリーター経験を活かして新卒より有利な条件で正社員として採用される人もいます。
それでは、既卒、フリーターが正社員として就職する条件や就活の方法などをご紹介したいと思います。
1. 既卒、フリーターが就職できない理由
現状、多くの企業が「既卒」と「新卒」を線引きしており、有効求人倍率をみても就職戦線は新卒者にとって有利な状況が続いていますが理由は以下の2点があげられます。
1-1.「内定を受けられなかった人を採用したくない」
学生時代に就職活動を行っていた既卒者は、1年間を通じてどこの内定を得られなかったという事実を問題視する企業は多いようです。
面接官は短い面接時間だけこれから一緒に働く仲間の合否を決めなくてはならないのですが、面接官も人間なので間違いや見落としもあります。
他社の評価はやはり気になりますので、いままでどの企業からも内定を受けていない既卒者は不利となってしまいます。
1-2.「皆と同じ行動が出来ない人を採用したくない」
学生時代に就職活動をあまりしてこなかった既卒者は、周囲が就職活動をしている間にいったい何をしていたのか?と思われてしまいます。
日本社会はとりわけ集団の中で他者と同じ行動が出来ない人を敬遠する傾向にあります。現在、「大学生は卒業年次には就職活動をする」ということは社会常識化しているため期間中に就活をしない学生に対する世間の目は冷ややかです。
当然企業も採用をためらいますし、たとえどんな理由があったとしても、面接でそれを訴え納得させることは困難です。
しかし、冒頭で述べた通り中には新卒より好条件でフリーターから正社員になる人もいるので、具体的なフリーターの就活必勝法をご紹介しましょう。
2. フリーターの就活必勝法① 「就職エージェントを利用する」
フリーターが就職活動をするとき、ネットで就職サイトを検索したりハローワークを利用する人が多いのですが、これだけでは効果的な就活は出来ません。
そんな時は「就職エージェント」を利用することをお薦めします。
2-1. メリット1「担当者がつく 」
就職エージェントは利用者一人一人に担当のアドバイザーがつくので、職種や勤務地、給与などの希望条件をヒアリングしてマッチングしてくれます。
また、フリーターが就職活動をする際に最も悩むといわれる履歴書、職務経歴書の書き方指導や面接対策も教えてくれたり、応募企業に対して応募者のプッシュしてくれるなど有利なサポートを受ける事も出来ます。
2-2. メリット2「非公開求人がある」
就職エージェントは、就職サイトに掲載されている求人以外にも非公開求人といってどこにも公開されていない企業の求人ニーズを多数保有しています。
そのため自分で活動するよりも多くの求人から応募先を選ぶ事が出来ます。
また、エージェントは給与や勤務会日など条件交渉を行ってくれますので、場合によっては新突出入社するよりも良い条件で入社できる場合もあります。
フリーターが就職活動をする際の強い味方ですね。
3. フリーターの就活必勝法② 「資格やスキルを身に付ける」
フリーターは、正社員に比べて業務で経験できる職域が狭く、身に付ける事が出来る経験、スキルも限られています。
既卒者が就職活動をする場合は履歴書の他に職務経歴書の提出を求められることもあります。正社員として勤務したことがない人にとって、職務経歴書を書くことはハードルが高く、何を書けばよいのか悩んでいますという相談をよく受けます。
もちろん、フリーターとしての経験も職務経歴書に書くことはできますが、それだけでは経験豊富なキャリアを持つ転職希望者と同じステージで戦うことはできません。
そこで、志望する業界や企業で必要な資格やスキルを身に付けることがお薦めです。 特にお薦めなのは以下の通りです。
・簿記(1級、2級) 経理職など事務系全般 ・FP技能士 不動産業界、金融業界など
・宅建 不動産業界 ・英語(TOEIC800点以上、ビジネス英会話スキルなど) 商社、観光業だけでなく、多くの業種、職種で有利に ただし、ほとんどの企業において面接は人物重視の選考であることに変わりはありません。
なぜその仕事にこの資格が必要かを考えて計画的に主と屈することをお薦めします。
4. フリーターの就活必勝法③ 「アルバイト先の正社員を目指す」
業種にもよりますが、サービス業などの場合、アルバイトを長年続けることで正社員への道が開ける場合もあります。
その場合、アルバイト⇒社会保険適応⇒契約社員⇒正社員というステップが一般的です。 飲食業や販売業に代表されるサービス業は、アルバイトと若手正社員の業務の垣根があいまいです。
ベテランアルバイトが新入社員を教育したり、指示を出すといった光景も日常茶飯事です。
つまり、ベテランアルバイトを社員登用すれば初期教育を施す必要がないため、企業も投資が少なく済みます。
しかし、長年アルバイトを経験すれば誰でも正社員に登用されるわけではありません。
仕事のスキルだけではなく勤務態度や周囲と良好な関係を築けているかなど、従業員ならではの細かいチェックをされますので、アルバイト先で正社員登用を目指している人は、アルバイト勤務=就職活動と思って気を抜かず勤務することをお薦めします。
5. まとめ
既卒のフリーターは、確かに新卒と比較して就職活動は難しく、はなかなか内定が得られないがためにずるずるとフリーターを続けてしまうケースもよく耳にします。
しかしながら、企業が本当に欲しい人材は学歴でも経歴でもなく、企業に利益をもたらしてくれる人材です。
しかしながら面接でそれを判断する材料の一つとして、学歴、経歴などが用いられるので、それを跳ね返す手段として、前述の方法「就職エージェントを利用する」、「資格・スキルを身に付ける」などを試してみてはいかがでしょうか。