面接の場で必ずといってもいいくらい聞かれる項目の一つに「志望動機」があります。
しかし、志望動機を明確に答えられている就活生は、多くありません。
その結果、ほとんどの就活生が志望動機が曖昧なまま面接に臨み、面接企業からお祈り通知を受けています。
ではなぜ、多くの就活生は、内定を獲得するための志望動機が作れずにいるのでしょうか?
今回は、内定が獲得できない就活生にありがちな志望動機の作り方を解説し、どのようにすれば内定を獲得できる志望動機に作り変えることができるのか?までをご説明していきます。
元々、年間1,000人以上の就活生の就活支援を行ってきたキャリアコンサルタントの立場から内定獲得できる志望動機の作り方を解説していきます。
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1. 志望動機とは?
まずはじめに志望動機についての説明をします。
1-1. 志望する動機のこと
志望動機とは、まさにその名の通り、(会社を)志望する動機のことを指します。
では、「志望する動機」とはどのようなことでしょうか?
それは、単純に説明すると、「その会社に入社したい理由」になります。
「その会社に入りたい理由」を単純に志望動機を呼んでいます。
1-2. 会社に入社したい理由
では、その会社に入りたい理由は何でしょうか?
この部分が重要になってきます。
リクナビやマイナビのような就活サイトやイベントで興味を持った業界や会社があったとします。
なぜ、興味を持ったのでしょうか?
その興味を持って、応募(エントリー)したい、説明会に行きたい、選考を受けたいと思った理由が少なからずあると思います。
その理由こそが「その会社に入りたい理由」であり、志望動機となります。
1-3. 建前と本音が重要
ただ、志望動機(「その会社に入りたい理由」)には建前と本音が混在するのも事実です。
ここでは、実在の会社を志望する上での建前と本音の例をあげるので参考にしてみてください。
電通(広告代理店)の場合
建前
広告業界で一番の歴史と知名度があり、自身の実力がつき、成長できそう。学生時代培ったイベント運営などの企画力を生かして貢献したい等。
本音
単純に広告マンは合コンでモテそう、社内に美男美女が多い、年収が高いので良い等
三菱商事(総合商社)の場合
建前
総合商社で業界1位の規模を誇り、グローバルに仕事ができそう、自身の留学で培った語学力を活かして貢献したい等。
本音
単純に商社マンは合コンでモテそう、社内に美男美女が多い、年収が高いので良い、海外に行ける等
1-4. 自分の言葉になるまで落とし込む
このように、志望動機(「その会社に入りたい理由」)には建前と本音があります。
志望動機は、建前だけでも本音だけでも上手く相手に伝わらなかったり、良い評価を受けることには繋がりません。
そのため、建前と本音を上手く混ぜて自分の言葉として、落とし込んでいく作業が必要になります。
2. 面接官が志望動機を重視する理由
次に、企業の面接官が志望動機を重視する理由について解説します。
2-1. なぜ志望動機を聞くのか?
面接官が志望動機を聞く理由は2つあります。
- 面接官の立場から自社に入社を志望する理由を純粋に知りたい
- 志望動機を聞いて、その学生が「どういう考えでどういう志向性を持っているのか?」を知り、面接結果の評価対象にしたい
このように、大きく上記の2つの理由で聞いていることが多くあります。
2-2. あえて聞く理由
面接官も、就活生が他の企業の面接を受けて、その企業ごとに志望動機を作っていることを当然知っています。
就活生が前日に履歴書の志望動機欄を頭を悩まして志望動機をひねり出していることも当然知っています。
それでも理由を聞いてきます。なぜでしょうか?
それは、面接に来た就活生がご縁があって入社するときに、『どのような理由でその人が入社後頑張れるか?』
を知りたくて聞いています。
2-3. 入社後のモチベーションの源泉を知りたいため
つまり、入社後のモチベーションはどこにあり、壁に直面したときにどう乗り越えるか?を予測するために、聞いているケースがほとんどなのです。
そのため、志望動機を聞く理由は入社後のモチベーションのバロメーターを測っていると言い換えることも可能なのです。
3. 志望動機を聞く理由
次に、志望動機の内容について解説します。
3-1. 志望動機の分類
志望動機は大きく以下に分類されます。
- 言うべき志望動機
- 言った方が良い志望動機
- 言わなくていい志望動機
- 言ってはいけない志望動機
上記、❶と❷はそのままで使用した方が懸命な内容です。
反対に、❸と❹は使用してはいけない内容となってきます。
単純に自社に合うか合わないか、入社した後頑張れるか頑張れないかを見ています。
ここでは実際の面接の例で解説して行きます。
❶言うべき志望動機
※実際に言うのではなく、好きというニュアンスを伝えるという意味で
このように、最終面接(社長・役員・部門長)などではラブコールを送るのは効果的です。
❷言った方が良い志望動機
※実際に言うのではなく、やる気をアピールするというニュアンスの意味で
このように、最後に一言などの場合に言ってプラスになるようなことは積極的に伝えましょう。
❸言わなくて良い志望動機
※実際に言うのではなく、上記のようなニュアンスの意味で
上記の場合、「他にも内定ありますが」は言わなくて良い言葉です。面接官によっては少し不快に感じる方もいるかもしれません。
❹言ってはいけない志望動機
※実際に言うのではなく、上記のようなニュアンスの意味で
こちらは、完全に本音ベースのみの志望動機で、会社側からすると与えてもらうだけの精神と捉えられ、マイナス評価しか受けません。
そのため、自分がどう貢献できるかの動機が抜け落ちてるので、作り直すことが必要となって来ます。
3-2. ただし、会社ごとに評価基準は異なる
人それぞれ特徴がありますが、業種は同じでも会社毎に特徴が異なります。
会社は人の集まりですので、同じような人間が集まる傾向にあります。
そのため、ここでは会社を一人の人間の性格のように解説します。
会社のタイプ3分類
下記、3つに分類しましたので、それぞれ解説します。
- 大企業型・公務員型
- 中堅・中小企業型
- ベンチャー企業型
❶大企業型・公務員型
いわゆる、安定が一番重要になっています。
大きな基盤や仕組み、資金力があるところで、自分の強みを活かして活躍したい、成長したいという方も含まれます。
❷中堅・中小企業型
大企業とは違い、地域密着やニッチなところで勝負しようとします。
ブランドや地位名声などは、重要視しません。
❸ベンチャー企業型
これから、自分が会社を大きくしていかという気概がある人が含まれます。
チャレンジャー精神旺盛で、失敗を恐れないところが特徴です。
大まかに、上記3点にほとんどの人材が分類されるとして、それぞれ、途中で変わることもありますが、短期的にはすぐ変わりません。
ですので、就職活動中に中小企業型の人材が大企業に志望しても上手くいきませんし、大企業型の人材が、ベンチャー企業に志望してもうまくはいきません。
会社タイプ別の面接事例
ベンチャー企業の場合
これは、NG(お祈り・お見送り)となるケースです。
理由は、大企業型人材のAくんは基本的に「受け身」と捉えられるからです。
大手という土台があるからこそ、自分が成長できるので、土台が何もないベンチャー企業では同じようにやってはいけないのです。
ですので、そもそも面接官も「うちではなく、大企業の方が向いているな」となる可能性が高いのです。
中堅・中小企業の場合
このケースは悩ましいところですが、NGとなるもしくは、入社したとしてもZ社のキャパから溢れて早期退職となる可能性が高いでしょう。
理由は企業側の「うちでは手に負えない」となる可能性が高いでしょう。
2つの例から見れるように志望動機とは別に選考結果は、
『当社に合うか合わないかを見ている』ので、目先のテクニックに走って「こう言えば、通過する・内定を獲得できる」とは限らないのです。
4. 志望動機のまとめ
今回の記事では、面接で志望動機を聞かれた際やそもそも志望動機について解説しました。
志望動機一つでその人の志向性や人間性がわかり、短期的には変えることが簡単ではないということがわかったかと思います。
そのため、志望動機を上手く言おうではなく、自分の気持ちに正直に素直にストレートに思っていることを言葉にすることを意識するといいと思います。
ただし、正直に全てを言うのではなく、なるべく自分の気持ちに沿って伝えるようにしましょう。
上部だけの言葉では相手に伝わってしまうし、自分も100%気持ちが乗らないものであります。
面接の志望動機一つでその人の人生観や生き様まで垣間見えてしまうほど、志望動機は重要なものです。
再度面接ごとに魂を込めてストレートに気持ちを伝えられるよう、準備をしていきましょう。