サラリーマンは、少なくとも3年は勤めるべきといわれています。
しかし、医師は3年を待たずに転職しても全く問題ありません。
著名な医師の経歴を見ると、多くの医師が5回以上は転職しています。
ただし、無暗に転職しては、自分にとって良いキャリアを形成することができないため、転職先は十分に検討することが大切です。
ここでは、医師の転職の具体的な方法と選び方のコツをご紹介します。
医師の転職を考える時期
医師が転職を考えるのは、これ以上ここにいても技術や知識の向上を望めないといったときです。
著名な医師がいる病院に就職した場合、その医師の技術を近くで見れるうえに、知識を継承できるというメリットがあります。
しかし、1人の医師から学べることは限られているため、数年も近くにいれは、転職を考えるようになるでしょう。
転職を決意したらとるべき行動
転職を決意したら、できるだけ早く行動を始める必要があります。
これは、転職活動がうまく進まず、転職までに数か月以上かかるケースがあるためです。
また、引き継ぎもする必要があるため、早めに周りの人に周知しなければなりません。
サラリーマンとは違い、周りに隠して転職活動をする必要はなく、周りからも理解を得やすいでしょう。
それでは、転職を決めたらすぐにとるべき行動をご紹介します。
転職サイトや転職エージェントに登録する
コネクションがあれば、ヘッドハンティングのような形で転職することも可能です。
そうではない場合は、医師向けの転職サイトや転職エージェントに登録しましょう。
転職サイト
医師向けの求人が多数掲載されており、待遇や診療科など詳細検索が可能です。
病院内の様子をチェックできるため、雰囲気を何となくつかむことができるでしょう。
なお、転職サイトは医療機関と医師を繋ぐだけであり、特別なサポートを受けることはできません。
転職エージェント
医療機関と医師を繋ぎ、様々なサポートをしてくれる業者です。
キャリアコンサルタントと面談をして、転職先に求める条件を提示したり、必要なサポートを受けたりします。
また、自分のキャリアの棚卸しや隠れた強みの発見など、今後の人生に大きな影響を与えるようなサポートも受けられます。
スケジューリングから医療機関への連絡まで代行してもらえるため、日々忙しく働いている医師にとっては、とてもありがたい存在と言えるでしょう。
利用料は無料です。
これだけのサポートを受けられて無料なのは怪しいと思う方もいるかもしれませんが、無事に医師が採用されれば、医療機関から転職エージェントに料金が支払われる仕組みになっているのです。
そのため、医師は転職エージェントに1円も支払う必要はありません。
自分の強みを考える
医師は転職しやすい職業ですが、どこにでも採用されるわけではありません。
自分の強みを考え、しっかりアピールすることが大切です。
他の医師になくて自分にはあるものが強みです。
なかなか自分ではわからないものなので、キャリアコンサルタントに相談することをおすすめします。
転職先の選び方のポイント
転職先の候補は非常に多いため、絞り込む必要があります。
次のようなところに注目しましょう。
待遇
医療機関で行われている検査や治療の内容によって、医師の待遇が変わります。
リスクを伴う医療を提供している場合は、それだけ給与が高くなる傾向があるのです。
待遇とリスクのバランスを考えて、自分に合った医療機関をピックアップしましょう。
雰囲気
医師や看護師の雰囲気が悪い場合、人間関係も悪い可能性があります。
人間関係は、仕事をするうえで重視すべきポイントです。
人間関係を築けないと、仕事に支障をきたす可能性もあります。
キャリアへの影響
著名な医師がいれば、コネクションをつくることができます。
また、技術や知識を自分のものにすることも可能です。
自分が何を目指しているのかを考え、目標を達成できるような医療機関に転職しましょう。
ただし、著名な医師が必ずしも1人の人間として優れているとは限りません。
思っていた人物と違ったというケースもあるため、実際に会ってみることをおすすめします。
医療機関を下見する
医療機関の目星をつけたら、下見をしましょう。
院内の清掃は行き届いているか、受付や看護師、医師はどのような雰囲気の人物かなどを確認してください。
自分に合わない医療機関に転職してしまうと、仕事のモチベーションに関わります。
まとめ
医師は比較的転職しやすい職業ですが、自分に合わない職場に転職してしまうと、時間の無駄になってしまいます。
転職を検討する際には、自分が求める待遇や雰囲気などを考え、候補となる医療機関を絞っていきましょう。
転職サイトや転職エージェントに登録して、スムーズに転職活動を進めていくことが大切です。将来的なキャリアのことも踏まえ、そのときに合った医療機関に転職しましょう。