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「既卒者の職務経歴書の書き方は?」その書き方と失敗しないコツを教えます。

大学卒業までに内定を受けることができず、既卒者として就職活動をする際、多くの方が壁にぶち当たるのが「職務経歴書の書き方」です。

職務経歴書は新卒でいうところのエントリーシートに当たるもので、履歴書だけではわかりにくい応募者の人物像や社会人としての資質を、職務における経験業務や実績により客観的にとらえることができるものです。

しかし、既卒の方の多くはこの書き方に悩み、「就職が見つからなかったから既卒になっているのに職務経歴なんてあるわけない!」と思ってしまいます。

たしかに既卒者は基本的に正社員として働いた経験はありませんので「職務」といわれても困ってしまいますよね。

ここでは、既卒者の職務経歴書の書き方についてご紹介したいと思います。

1. 既卒者も職務経歴書は必要?

「応募企業から履歴書のほかに職務経歴書も出すように言われたのですが、既卒でも職務経歴書は必要なのですか?」

既卒になって初めて企業に応募する人からは、ほぼ必ずこの質問を受けます。

答えは「YES」です。

履歴書は応募者の経歴を羅列したものですので、いわば「取扱説明書の目次」です。

目次だけではその人の情報を十分に把握することはできませんよね。

そこで目次の項目が詳しく説明されている本文を付ける必要があるのですが、それが職務経歴書なのです。

ただし、就活生は職務経験がありませんので、代わりに学生時代に頑張ったことを「エントリーシート」として提出させるのです。

つまり「職務経歴書」=「社会人のエントリーシート」ということです。

では、既卒はなぜ「エントリーシート」ではだめなのかというと、企業の採用活動が「新卒」と「通年」に分かれており、既卒は「通年」採用に分類されるからです。

通年採用とはつまり中途採用のことで、翌年4月に入社する社員を採用する新卒採用以外は、基本的にすべて中途採用と同じ分類となります。

「既卒者向け求人」「第二新卒求人」なども同じことです。

目次

2. 既卒者は職務経歴書に「アルバイト経験」を書く

正社員として勤務した経験がなくとも、アルバイトの経験があれば迷わずそれを書きましょう。

現在、国内企業の従業員のうち、正社員の占める割合は6割程度、大企業では5割程度と言われており、それ以外は契約社員やアルバイトなど、いわゆる非正規雇用社員となっています。

戦略的に非正規雇用を増やしている企業も多く、正社員と比べて遜色ない業務や責任を与え得られる人も増えています。

つまり、裏を返せばアルバイトでも正社員で勤務していた経験と同様のアピールができる場合もあるのです。

職務経歴書にアルバイト経験を書く際のポイント

  • アルバイト先の店舗名だけでなく、「企業名」「事業内容」「資本金」「売り上げ」「従業員数」なども正確に記入する。
  • 職務内容だけでなく、「客観的な実績(数字、他人の評価など)」「アピールポイント(工夫した点、モットーなど)」も記入する。

3. アルバイト経験がなければ「ボランティア」「社会活動」を書く

学生時代はゼミやクラブ活動が忙しく、卒業後は就職活動を集中して実施するため今までアルバイトをしてこなかった人もいると思います。

そんな人は、ボランティア活動などの社会活動を記入することをオススメします。

ボランティア活動は職歴ではありませんが、集団の中で役割を担い目的をもって取り組んでいた活動であれば記入することができます。

同様に、学生時代に何らかの実行委員会やフィールドワークに一定期間以上参加していた場合も記入することができます。

ポイント

  • これらは「職歴」ではないので誤解を与えないように「ボランティア活動」「ゼミでのフィールドワーク」などはっきり明示する必要があります。
  • 卒業後1年目は年齢的には新卒とあまり変わらないので学生時代のアピールで十分ですが、2~3年目となると、学生時代のボランティア活動だけでは通用しないケースもありますので注意が必要です。

4. 既卒者用、職務経歴書に使える例文

【職務要約】

大学2年次より居酒屋チェーン〇〇、△△店でアルバイトとして勤務、一昨年からはアルバイトリーダーとして接客とスタッフの教育を担当しておりました。

今年3月に大学卒業後は同□□店も兼務し2店舗のリーダーとしてホールの管理を担当しております。

【職務経歴】

20××年4月 株式会社〇〇(居酒屋〇〇)入社(アルバイト)

事業内容 居酒屋チェーン〇〇の運営

資本金 〇〇千万円

売上高〇〇千万円(年商)

従業員数 〇百名

「職務内容」

  • 新人スタッフの教育 △△店、□□店採用のアルバイトスタッフのOJT教育 年間約20名、延べ60名担当 スタッフの個性を把握し、一人一人にあった指導を実施。
  • スタッフ採用 □□店のオープニングスタッフの面接 20名採用 一次面接を担当、マニュアルに沿った質問の他、居酒屋スタッフにふさわしい笑顔や言葉遣いができているかを中心に選考を実施。
  • 発注管理 △△店、□□店の飲料部門の発注管理 週3日実施 飲料売り上げの昨年実績とトレンドを加味して予測を立てる。
  • 「実績」 20××年度 年間飲料売り上げ 店舗1位表彰 20××年度 ベスト従業員賞(社長賞)受賞

「アピールポイント」

居酒屋チェーンのアルバイトとして接客、採用、教育、発注業務を担当しており、人と積極的にかかわりながら目標数値を達成すべくさまざまな提案を行ってきました。

この経験は貴社の営業部門でも役に立つと考えております。

5. まとめ

既卒者は新卒の恩恵を受けることもできず、職歴がないため転職組より不利であると思われがちですが、近年は就職活動の多様化から企業の既卒者に対する見方も変わってきています。

一方で、転職市場でいう職歴とは一般的には正社員で勤務した経験を指しますが、労働者の働き方や仕事に対する考え方もグローバルなダイバーシティの潮流に乗り、変化が訪れています。

戦略的に非正規雇用で複数の企業を渡り歩き経験を積む人も増えてきていますので、正規・非正規関係なく、たとえアルバイトであっても、目標や責任感をもって仕事に取り組んでいるかどうかが、職務経歴書に書く上ではとても重要なことなのです。

職務経歴書の書き方などに不安があれば、就職エージェントなどを利用して添削してもらうこともオススメです。

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