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「既卒でもOK?」新卒で就職しなかった理由を聞かれた際の対処法とは?

近年、大学生の就職環境は年々良くなり、2019年卒の有効求人倍率は1.88倍と7年連続で上昇しています。

「売り手市場」という言葉も広く使われるようになりましたし、就職を目指す学生にとっては良い傾向が続いているといえます。

しかし、就職希望者を分母としても、卒業時点で内定を受けることができなかった学生は2%。

留学していたり、途中まで進学を目指していたなど、何らかの理由でほとんど就職活動をしなかった学生を含めると、就職先が決まらすに卒業した学生は10%以上にもなります。

そんな人たちが卒業後に就職活動をすると「既卒者」という扱いになり多くの企業で新卒者と比べて不利な扱いを受けてしまいます。

今回は、既卒者がどのように就職活動に臨めばよいかをご紹介したいと思います。

1. 「なぜ既卒者は不利なの?」採用者目線で考える

今年大学を卒業したばかりの既卒者は、新卒と比べて1歳年を取っているだけ、もしくは浪人・留年した学生とは同学年や年下である場合もあります。

しかし、世間や多くの企業は「既卒」と「新卒」を線引きしていることが多く、有効求人倍率をみても就職戦線は新卒者にとって有利な状況が続いています。

それでは、なぜ企業は既卒者に不利な扱いをするのでしょうか?
それは以下2つの「不信感」からきています。

「1年間、他社から内定を受けなかったことに対する」不信感

学生時代に就職活動を行っていた既卒者は、1年間を通じてどこの内定を得られなかったという事実から、何か問題があったのでないか?という疑いの目で見られてしまいます。

中には、学生時代に受けた企業全てからまずまずの評価を得ながら採用枠の問題で内定に至らなかった人もいますが、面接官はその事実を知る由がありません。

あくまで、学生時代に何社受けて落ちたという事実と、当日の面接内容だけで判断せざるを得ません。

「働く(入社する)意思」に対する不信感

学生時代に就職活動をあまりしてこなかった既卒者は、いかなる理由があるにせよ「働く意思が欠けている」とみられてしまいがちです。

中には、卒業間際まで運動部に所属していたり、留学や公務員試験などによって学生時代に就職活動があまりできなかった人もいますが、遊びやアルバイトに明け暮れ自分の進路に向き合ってこなかった人もいます。

企業は面接で既卒になった理由を聞いてきます。

そこでうまく回答できなければ内定は遠いものになってしまいますが、回答次第では既卒のマイナスをカバーすることもできます。

目次

2. 既卒になった理由は「堂々と語ろう!」

人間、やましいことがあればうろたえてしまい、口ごもったり目線をそらしたりします。自分に自信のないことを聞かれた場合は小声になったり目を伏せがちになります。

もし面接でこのような態度をとってしまえば、たちまち面接官に見破られてしまいます。

「なぜ既卒になったのか?」という問いに対して、嘘をついたり、自信のない態度をとってしまっては、内定を得ることは難しいといえます。

既卒になった理由は人それぞれですが、過去に戻ることはできません。

学生時代の就活に失敗した人も、留学やクラブ活動などで就活の時間が取れなかった人も、遊びに没頭して将来と真剣に向き合ってこなかった人でさえも、それぞれ得るものはあったはずです。

面接では、どんな理由で「既卒」なったのか、そしてその間に何を得たかにフィーチャーして堂々と自信をもって回答してください。

面接官に「未来」を感じされることができたら内定がぐっと近づいてきます。

それでは、それぞれのケースに応じた回答例を見ていきましょう。

3. 回答例①:「バリバリ就活を頑張った人」編

私は、昨年新卒での就職活動では国内メーカーを中心に50社エントリーし、10社の選考面接に臨みました。

うち5社は最終面接に進みましたが残念ながら内定を受けることができませんでした。

私はこの失敗を、自己分析不足により自分に適性のある職種に絞り込んでいなかったためと考えています。

私は人と話すこと、人の役に立つことをすることが好きで、大学では卒業アルバム制作員として協賛企業を募集する役目についていました。

また学生時代とり接客のアルバイトを3年間続けており、バイトリーダーとして後輩の指導にあたっています。

このような経験を活かして貴社の営業部門で活躍したいと考えております。

学生時代に就活を頑張った人は、なぜ内定を受けることができなかったか分析することが重要です。

反省点を明確にした上で、応募企業が自分に合っている業種・職種であることを根拠にすることをオススメします。

4. 回答例②:「留学経験者・公務員志望者」編

私は、グローバルな舞台で活躍できる人材になりたいと考え、大学3年の秋から4年の夏まで海外留学をしていました。

留学先では地元企業の課題解決型インターンシップに参加し、チームを組んで大会で発表するなど、充実した良い経験をさせてもらいました。

帰国し就職活動を始めたのですが、貴社をはじめとする希望する就職先がすでに募集を終了していたため活動を終了いたしました。

帰国後の学生生活では、より実践力を付けるためにビジネス英語のスクールに通い準備しておりました。

留学やクラブ活動、公務員志望など目的をもって活動をしてきた場合はそのことをアピールしてください。

ただし、それぞれの活動終了時にはまだ応募できる企業があったはずですので、自分の希望する企業(業種・職種)をしっかりと語ることが必須となります。

5. 回答例③:「就活をしてこなかった人」編

私は、学生時代はアパレルショップの店舗リーダーとしてアルバイト活動に没頭し、就職活動はほとんどしてきませんでした。

理由はバイト先企業に長く勤めることで契約社員から正社員へ登用されるキャリアパスが用意されていたため、卒業後もアルバイトを継続しようと考えていたためですが、自分が本当に何をしたいのかを考え、御社の選考に臨みました。

しかし、アルバイト勤務を通じて責任をもって仕事に取り組むことの厳しさと面白さを学びました。

また、店舗スタッフの育成、指導を一手に任されていたので、貴社の仕事にも役立てることができると考えています。

学生時代に就活自体をしてこなかったことは大きなマイナスポイントですので、理由づけが重要です。

この場合、アルバイトから社員登用の道を模索していたこと、本当にやりたい仕事を見つけたこと、アルバイト経験も無駄ではないこと、の3つがポイントです。

6. まとめ

「既卒」は選考にとってマイナスポイントであることは否めません。

しかし、企業が本当にほしい人材は「会社に貢献してくれる人」であって、それには新卒であっても既卒であっても関係ありません。

自分の過去としっかり向き合い、何を経験して何を学んできたかを整理して会社にどのように貢献できるかを未来志向で話をすることができれば、そのマイナスを減免することができますので、まずは自己分析から始めることをオススメします。

既卒者でもしっかりと評価してくれる会社はありますし、そのような会社を紹介してくれる、エージェントという存在もあります。

既卒者に強いエージェントを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!

【諦めている方必見】既卒でもまだ間に合うおすすめのエージェント5選

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